お役立ちコラム
残土処理に必要な費用や節約方法を解説 費用を削減する秘訣も紹介
2023年01月26日
「工事の残土はどうやって処理するのだろう?」
「土木建築で残った土の処理をしたいけれど、費用を安く済ませる方法がわからない」
このような悩み・疑問を抱える土木建築業者の方は、ぜひ本記事をご覧ください。
本記事では、工事で出た残土を処分する方法を解説します。
記事を読めば、土木建築で残った土の処理費用や土の分類、費用を安く済ませるポイントがわかります。
業者へ土の処理を依頼する方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
残土処理は工事で出た余分な土を処分する仕事
残土とは、あらゆる工事で発生した残り分の土です。
工事完了までに取り残されていた残土は、最後に処理され処理場に持ち込まれます。
大規模な工事の場合は、処理と工事の施工が並行するケースがほとんどです。
対して、小規模の工事をする場合には、現場で土を補完し盛土として再利用する場合も多い傾向にあります。
発生した土は、適切な方法で処理をしたのちに盛土用の工事の土として再利用されます。
近年では土木建築で残った土の処理場持ち込みは工事業者のような法人だけとせず、個人の受け入れを許可する業者も出てきました。
土を限りある資源として使おうとする動きが、一般の方にも浸透してきているのです。
残土には5種類ある!それぞれの概要を解説
ここでは、主要な残土の種類を5つの表でわかりやすく紹介します。
該当する土 | 主な用途 | |
第1種建設発生土 | 砂や礫など | ・道路などの盛土
・堤防建設 ・埋め戻しや裏込め |
第2種建設発生土 | コーン指数800kN/㎡以上の砂や礫をたくさん含む土 | |
第3種建設発生土 | コーン指数400kN/㎡以上の粘り気がある土 | |
第4種建設発生土 | コーン指数200kN/㎡以上の泥に近い土 | 水面の埋め立て |
泥土 | コーン指数200kN/㎡未満の泥 |
土木建築で残った土の用途は種類により違うため、表を見て使い方を把握してください。
なお、粘り気のない土や泥は用途が限られるため、粘度調整をしてコーン指数を上げて使用するのもよいでしょう。
コーン指数200kN/㎡未満の泥土や、第4種建設発生土はそのままでは水面の埋め立てにしか使えません。
しかし、混ぜ物をしてコーン指数を上げれば、堤防建設や埋め戻し、裏込めにも使える可能性があります。
残土処理の費用を節約する2つの方法
「残土の処理には費用がいくらかかるの?」
このような疑問を抱える方のために、ここでは2種類の残土処理にかかる費用相場を紹介します。
ガラなしの場合 | 混合物がないと処分費用は安い |
ガラありの場合 | 金属や紙のクズ入りは産業廃棄物に該当する |
ガラあり、ガラなしの2パターンの費用をそれぞれ紹介するので、土木建築で発生した残土の処理費用を知りたい方は必見です。
ガラなしの場合|混合物がないと処分費用は安価
金属片のような物を含まないタイプの残土、ガラなし土の処分相場は以下のとおりです。
重さ | 費用 |
2トン | 9,000円 |
3トン | 1万円 |
4トン | 1万2,000円 |
7トン | 1万7,000円 |
※処分費は目安であり、運搬する距離や受け入れ価格などで変動します。
ガラありの場合|金属や紙のクズ入りは産業廃棄物に該当
金属片のような物を含んだ産廃の土、ガラ土は処分費用が高めです。
重さ | 費用 |
2トン | 1万円 |
3トン | 1万3,000円 |
4トン | 1万6,000円 |
7トン | 2万円 |
※処分費は目安であり、運搬する距離や受け入れ価格などで変動します。
残土処理の費用を節約する2つの方法
土木建築で発生した残土の処理費用を節約する方法は、以下の2つです。
● 自身で残土処理上に土を運搬する
● 車両や残土処理場を保有している業者に依頼をする
各方法を詳しく解説します。
1.自身で残土処理上に土を運搬する
業者を介さず自身で残土を処分場に持ち込めば、コストを大きく削減できます。
しかし、持ち込みをするには土を積めるトラックや重機が必要な点には注意が必要です。
自身で重機を持っていない方は、残土を運ぶ重機をレンタルする方法もあります。
その場合機械のリース代がかかるため、業者に依頼するのとどちらがコスト削減になるかを確認して決めましょう。
2.車両や残土処理場を保有している業者に依頼する
自社で車両や残土処理場を保有している業者は、依頼費用の相場が安い傾向にあります。
業社のホームページを確認し、車両・残土処理場を自社所有しているかを確認してください。
業者をいくつかピックアップしたら相見積もりを取り、どの業者が安くよい仕事をするか確認します。
2~3社の見積もりを取り、比較すれば時間をかけすぎずよい依頼先を見つけられるでしょう。
土木建築で残った土の処理を依頼する前にはぜひ委託業者を吟味し、価格の安いところを見つけて費用をうまく節約してください。
残土処理の委託方法5ステップ
業者委託で残土を処分する流れは、基本的に以下の5ステップです。
1. 処分業者と打ち合わせをする
2. 見積もりをする
3. 着工する
4. 確認写真を撮ってもらう
5. 残土処分をしてもらう
なお大規模な工事の場合、土木建築で発生した残土の処理を施工中に行う場合もあります。
使用する重機の種類や産業廃棄物処理資格の有無、移動距離などで費用は変わるため、まずは業者に問い合わせて相談をしましょう。
まとめ
残土処理の手段や価格は、土の種類や委託業者によって異なります。
上手に土木建築で残った土を処理するには自身で運搬をしたり、安くてよい業者を探したりする必要があるでしょう。
また、残土処理の費用を抑えるためには、自身で処理場に運搬したり相見積もりをしたりする方法があります。
本記事を参考に、費用を削減しつつ残土の処理を適切な形で行ってはいかがでしょうか。