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土木工事の流れとは?スムーズに工程が進むコツと共に解説

2023年03月30日

土木工事は発注から着工まで一連の流れがあります。
土木工事を発注する場合、一連の流れは知っておいたほうがよいでしょう。
また、流れを知っていればスムーズに工事を進めるコツなども分かります。

この記事では、土木工事の流れやスムーズに発注するコツを紹介します。
これから土木工事を発注しようと考えている方は、参考にしてください。

土木工事の流れとは?スムーズに工程が進むコツと共に解説

土木工事の流れを発注から納品まで解説

土木工事は、以下のような手順で行います。

・ステップ1:現地調査
・ステップ2:施工計画を立てる
・ステップ3:工事に着手
・ステップ4:引き渡し・アフターケア

ここでは、手順を1つ1つ順を追って解説していきます。

ステップ1:現地調査

土木調査の相談を受けたら、まずは現地調査を行います。
自分の土地だからといって、土木工事を好き勝手行うわけにはいきません。
土地の状態から土地に接する道路の状態、さらに法律や法令に照らし合わせながら調査を行います。

そのうえで見積もりを作り、改めて施主に工事を行うかどうかを相談します。
この現地調査がきちんと行われないと、工事をしている最中に費用が嵩んでいく可能性もあります。
スムーズに土木工事を行うには、現地調査を正確に行ってくれる業者に依頼しましょう。

ステップ2:施工計画を立てる

現地調査と施主の希望を併せ見て、最適な施行プランの基本計画を立てます。
これを施主に提出し、納得してもらったらここで契約です。

契約後、この基本計画をもとに改めて施工計画を立てます。
平面図や断面図はもちろん、材料の見積もりなども同時に行います。
この施工計画は施主と細かく打ち合わせをしながら行うため、時間がかかるケースもあるでしょう。

しかし、ここでしっかりと計画を詰めておかなければ、計画どおりに工事が進まなくなりがちです。
大がかりな土木工事ほど、施工計画が重要です。
施工計画が完成したら、それに基づいて工期を定めて材料の発注を行います。

ステップ3:工事に着手

施工計画が完成したら、いよいよ工事に着手します。
土木工事は、小規模なものでもほかの工事に比べると大がかりです。
そのため、品質管理はもちろん、施工管理や安全管理が重要になります。

また、住宅街で土木工事を行う場合は近隣住民への挨拶はかかせません。
このほか、工事の際に出る土砂や汚水の管理も重要です。

これらをすべて統括するのが施工管理技士です。
土木工事の場合は、土木工事施工管理技士が監理技術者や主任技術者となって工事を監督します。
なお、工事中は施主には定期的に現場を確認してもらうのが一般的です。

ステップ4:引き渡し・アフターケア

工事が完了したら、社内検査を行って問題がなければ行政の確認検査を受けます。
これをクリアしないと工事完了となりません。
行政の確認検査をクリアすれば、はれて工事完了となり施主へ引き渡しが行われます。
土木工事はいったんこれですべての項目が終了です。

しかし、土木工事は工事完了後も定期的なアフターケアが必要です。
多くの建築会社では定期的なアフターケアを行っており、問題があれば即対処できる体制を整えています。
施主も土木工事後に異常を感じたら、できるだけ早く施行をした会社に相談しましょう。

土木工事の流れを知って相談は施工管理技士へ

土木工事は、いくつものステップを踏んで施行を完了させます。
設計士をはじめとする何人もの人間が関わるので、施主は「どこに何を相談していいか分からない」と悩む場合もあるでしょう。

土木工事は、設計の段階は設計士と相談します。
そして、施工計画からは土木施工管理技士と相談しましょう。
前述したように土木施工管理技士は、土木工事の安全管理や品質管理などを統括しています。

現場では、監理技術者として監督を務めるので、何かあったらまず土木施工管理技士に尋ねましょう。
そのうえで、別の技術者と相談する場合もあります。

工事が始まると施主の出番はないように見えますが、定期的に現場に顔を出して疑問点があればすぐに尋ねるようにすると、トラブルを未然に防げるでしょう。

土木工事と建築工事は何が違う?

土木工事とよく似た工事に建築工事があります。
依頼したい工事が建築工事か土木工事かどちらに該当するか迷う方もいるでしょう。

建築工事とは、基本的に建物を建てる工事です。
戸建て住宅から大規模なビルまで建てるのが建物だけならば建築工事に該当します。

一方、土木工事とは建物以外を作る工事が該当します。
道路や橋、トンネルなどを作る工事が土木工事です。
住宅を作る場合でも、整地工事は土木工事に該当します。

現状、建築工事と土木工事の両方を引き受ける業者がほとんどです。
施主は、自分が依頼する工事が土木工事と建築工事、どちらに該当するか迷っている場合は、まず相談してみましょう。

施主の希望を聞いてどちらの工事に該当するか業者が判断してくれます。

まとめ

土木工事は大がかりなので、工期もかかり計画も入念に立てなければなりません。
そのため、施主もある程度の流れを知っておくとよいでしょう。

土木工事の流れを知っておけば、「この時期に土木工事を完成させるには、この時期までに依頼したほうがいい」と計画が立てられます。
なお、「この時期までに工事を完成させたい」といった場合は、早めに相談するとよいでしょう。