お役立ちコラム
砕石敷きとはなに?使用シチュエーションや施工手順を解説
2023年04月30日
「道路工事などでよく聞く砕石敷きってどんな作業工程なの?」
「砕石敷きを行うシチュエーションを知りたい」
そう考えている方は、今回の記事をぜひご覧ください。
この記事では「砕石」を使用する工事工程、砕石敷きの詳細を解説します。
砕石の種類や工事の手順、使用されるシチュエーションなどが、記事を読めばわかるでしょう。
目次
砕石敷きとは|小さな石を敷き詰め固める作業
砕石敷きとは、路面や建築基礎の上に小さな石を敷き詰める工事のことです。
地面にそのまま建物を建てると、地盤が脆いまま施工を行わなければなりません。
地盤を強固にし、建物の重さに耐えられるようにしたり、車が通っても地盤沈下を起こさないようにしたりするのが、砕石敷きを行う目的です。
砕石敷きをするシチュエーションとは?4つ紹介
砕石敷きをすることが多い、以下4つのシチュエーションを解説します。
・建物の基礎を作るとき
・駐車場などを作成するとき
・路面にアスファルト施工をするとき
・敷地の雑草対策をするとき
各シチュエーションを詳しく解説するので、ぜひご覧ください。
1.建物の基礎を作るとき
地面にそのまま建物を建てると、その重さから地盤が崩れがちです。
そのため、コンクリートの基礎を作る前に砕石敷きを行います。
細かい砕石を敷き詰めて地固めを行えば、基礎の強い建造物を作ることが可能です。
地面を削ったあとにまずクラッシャーランなどを敷き詰めて、その上にコンクリート施工をする形で砕石敷きは行われます。
2.駐車場などを作成するとき
駐車場でも、よく砕石敷きは行われています。
駐車場にはトン単位の重さがかかり、整地するだけでは沈み込みが起きてしまうためです。
地面の強度を上げるには、まず駐車場の路面に砕石を敷き詰めます。
砕石敷きを行ったあとで専用機械で圧力をかけ、全体を平たくして駐車場として用います。
価格が安く地盤の安定性も高いため、アスファルトの代用品として注目されている施工法です。
しかし、砕石の駐車場は水はけが悪く、見た目の華やかさに欠けるデメリットもあるため気をつけましょう。
3.路面にアスファルト施工をするとき
アスファルト施工をする際にも砕石敷きが行われます。
より強固な路面を作るために、削った地面の上に砕石を敷く作業を行ってからアスファルト施工を行うのです。
砕石をアスファルトの下に敷くと、排水性がよくなるメリットも得られます。
排水性が高い土地には薄めの砕石を、排水性の低い土地では厚めの砕石を使うことが多いです。
アスファルトの下に砕石を敷かないと、ヒビが入りやすくなり路面が劣化しやすくなります。
路面を長持ちさせるためにも、アスファルトの下に砕石を敷く作業は重要といえるでしょう。
4.敷地の雑草対策をするとき
建築に使われがちな砕石には、実は除草効果があると知っていましたか?
酸性の環境を好む雑草が生える場所にアルカリ性の砕石を撒くと、草が生えにくくなり便利です。
アルカリ性の砕石には、再生砕石がよく用いられます。
除草剤のように地面に撒く必要がないため、環境に優しい除草方法として注目されている使用方法です。
業務用・家庭用問わず、この除草目的の砕石敷きは多く用いられています。
砕石敷きを行う手順とは?
砕石敷きを行う手順は、以下の3ステップです。
1.整地を行う
2.地固めをす
3.砕石敷きをする
各ステップを詳しく解説するので、砕石敷きを行う手順を知りたい方は必見です。
1.整地を行う
砕石敷きを行う前の土地には、以下の手順で整地を行っておく必要があります。
・土地の除草作業やゴミ拾いをしておく
・要らない土を除去する
必要に応じ、整えたあとの土地には除草シートなどを引く場合もあります。
土地の用途を確認し、自身に合った方法で整地を行いましょう。
大きな土地の砕石敷きを行う場合には、重機を使ったり業者に依頼をしたりすると、スムーズに土地をきれいにできます。
2.地固めをする
土地の整地を行ったら、砕石を地面に敷き詰め路盤整生を行いましょう。
路盤整生では平らになっていない地面に砕石を敷き、強度を高める重要な工程です。
使用される砕石の種類を入念に吟味し、その土地や路面に合った砕石を使用してください。
例えば、締まりのよい路面を作りたい場合にはクラッシャーランを使用するのがよいとされます。
見栄えよく仕上げたい外構などの場合には、色鮮やかな川ジャミなどを使うときも多いです。
土地の水はけがよいか・悪いかにより、砕石の粒度を調整しながら地固めをしましょう。
3. 砕石の敷き慣らしを行う
砕石をきれいに敷き詰めたら、機械を使って上から石を押しつぶす作業を行います。
これにより地面がきっちり締まり、より路面・地面の耐久性が増します。
アスファルトやコンクリート施工を行う場合は、そのあとに路盤を敷いていきましょう。
重機を使ってアスファルト・コンクリートを敷けば、砕石の上からでもきれいに施工が可能です。
砕石敷きに使える石の種類とは?
砕石には天然砕石と再生砕石があります。
天然砕石は、自然界にある岩盤などを砕き砕石としたものです。
一方の再生砕石は、瓦礫やアスファルト・コンクリートなどを使って作られたリサイクル品のことです。
天然砕石・再生砕石は、それぞれ通常砕石・クラッシャーランの2種類に分類されます。
名称 | 特徴 |
通常砕石 | 粒度を揃えた普通の砕石 |
クラッシャーラン | 粉末と石を組み合わせ、路面の締まりを良くしたもの |
河川で取れた砂利なども外構に用いられますが、これらの天然砕石は「川ジャミ」と呼ばれます。
まとめ
砕石敷きは、さまざまな建築・路盤整備の基礎固めに用いられる手法です。
地面や建築物の基礎を作るには欠かせないため、必要に応じて路面・地面に砕石敷きを行いましょう。
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