お役立ちコラム
コンクリートガラとは?類似する廃棄物との違い・再利用の方法を解説
2023年07月27日
解体工事で排出されるコンクリートガラの処分方法がわからない方へ。
コンクリートガラは、産業廃棄物の「がれき類」に分類されています。
しかしながら、どのような状態を指しているのか、理解に悩むケースもあるでしょう。
そこで今回は、コンクリートガラの処分方法や、がれき類の種類について解説します。
加えて、コンクリートガラを処分する費用相場、よくある質問についても紹介しています。
最後までご覧いただき、コンクリートガラへの理解を深めましょう。
目次
コンクリートガラは「がれき類」の一種で産業廃棄物
コンクリートガラはコンガラと略して呼ぶ場合もあります。
コンガラは産業廃棄物に指定されており、がれき類の一種です。
建設現場の解体工事で発生した、コンクリートを分解したものを指します。
コンガラのほかにも類似する廃棄物もあり、違いがわからない方も多いでしょう。
ほかの廃棄物との相違点を、わかるように説明します。
コンクリートガラに類似する廃棄物との相違点
コンクリートガラと似たような廃棄物で混乱しがちなものを挙げます。
具体的には「コンクリートくず」「ガラ混じり残土」の2つです。
以下で詳しく解説するので、違いがわからない方は参考にしてください。
1.コンクリートくずとの相違点
コンクリートガラとコンクリートくずの違いは、以下のとおりです。
・建設工事や解体工事で発生したもの=コンクリートガラ
・それ以外の場所で発生したもの=コンクリートくず
コンクリートくずは廃棄物処理法で「ガラスくず、コンクリートくず、および陶磁器くず」と定義付けされています。
違いを事前に理解ししておくと、リサイクル方法や処分における手続きがスムーズに進むでしょう。
コンクリートくずは、建設現場以外で発生したコンクリートごみと理解しましょう。
2.ガラ混じり残土との相違点
ガラ混じり残土は、産業廃棄物に分類されているがれき類の「ガラ」と「残土」が混ざっている状態です。
残土は建設現場などで発生した土を指します。
残土には紙くずや金属くずなどの成分が含まれているため、産業廃棄物に分類されます。
ガラと残土を分類可能であれば、コンクリートガラと残土で処分が可能です。
難しい場合は、ガラ混じり残土として産業廃棄物としての処理が必要です。
コンクリートガラを再利用する3つの方法
コンクリートガラについて再利用する方法を3つ紹介します。
再利用する方法は以下の3つが挙げられます。
・再生砕石
・再生骨材
・再生路盤材
それぞれ見ていきましょう。
方法1:再生砕石
再生砕石は、岩盤などを砕いて作る砕石と同じような粒度にしたものです。
解体現場で発生したコンクリートガラを再利用できます。
砕石は石畳やレンガ敷きの基礎としても活用できます。
建物の基礎として敷き詰めたり、雑草除けに活用したりと手軽に代用できる点が魅力です。
本来は岩盤を砕いて作るため、手軽に使える再生砕石は重宝がられます。
方法2:再生骨材
再生骨材は、コンクリートやモルタルに必要な骨材のリサイクル品です。
コンクリートの中で骨材は6割〜8割を占めており、セメントが固まるときの発熱や収縮を抑える役割を持っています。
骨材の主成分は、セメントを作る際に水と一緒に混ぜて使用する砂利や砂です。
種類はL・M・Hの3つに分かれており、用途や性能などによって明確化されています。
再生骨材を使用すると、コスト削減にもつながります。
方法3:再生路盤材
再生路盤材は、駐車場や道路を舗装する際に利用される素材です。
コンクリートガラを破砕して作ります。
材料の種類は再生クラッシャラン(RC)と再生粒度調整砕石(RM)の2つが代表的です。
家庭用としてDIYで使用するケースもあります。
コンクリートガラの処分費用相場
産業廃棄物のコンクリートガラを処分する際の費用相場を表にまとめました。
品目 | 金額(単位1平方メートル) | 備考 |
コンクリートガラ(無筋) | 5,000円~ | 一辺が30cm未満 |
大ガラ(無筋) | 9,000円~ | 一辺が30cm以上50cm未満 |
特大ガラ(無筋) | 10,000円~ | 一辺が50cm以上 |
コンクリートガラの処分費用は鉄筋が含まれるか含まれないかによって変動します。
また、産業廃棄物を運ぶ地域によっても料金は変動します。
これから処分を検討されている方は、手続きをする際の参考にしてください。
コンクリートガラに関するFAQ
コンクリートガラに関してよくある質問をまとめました。
がれき類にはどのようなものがある?
コンクリートガラの処分手続きは?
それぞれ見ていきましょう。
Q1.がれき類にはどのようなものがある?
がれき類とは、廃棄物処理法によると工事で出るコンクリートやアスファルトの破片を指します。
がれき類は産業廃棄物の中で最も多く排出され、令和元年には全体の15.6%を占めました。
コンクリートくずとの区別は、改築や廃棄などの工事で生じたかで判断されます。
がれき類は再利用されるケースが多いですが、不法投棄されると環境に悪影響が生じます。
Q2.コンクリートガラの処分手続きは?
コンクリートガラは産業廃棄物に指定されています。
そのため、まずは正しく分別する必要があります。
分別が完了したのち、産業廃棄物の取扱業者に回収を依頼する方法が一般的です。
もしくは、自社で近くのコンクリートガラ処分センターに持ち込む方法もあります。
産業廃棄物は、中間処理や再生処理、最終処分の段階を経て正しく完了します。
まとめ
コンクリートガラを区別する方法や費用の相場を解説しました。
コンクリートくずや、ガラ混じり残土など、一見すると区別のつかないものもあります。
コンクリートガラはきちんと分別すると、リサイクルできる確率が高くなります。
再利用方法も紹介しているので、処分するときに役立ててください。
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